誰もが健康が大事だと言います。でも健康っていったい何でしょうか?健康に生きるとは、何かの基準値に収まることではありません。むしろ私たちは、誰もがその人らしい生、すなわちLIFE(生命、生活、そして人生)を追求する営みだと考えます。どんな人も幸せに生きられる社会を実現するために、幅広い知識とそれを使いこなすための基礎力を備えた人が求められています。そんな要請に応えて生まれたのが、健康情報学専攻です。
本専攻では、健康に関する多様なテーマに対応し、異なる分野の人と対話できるジェネラリストを育てます。既存の分野にとらわれない専攻だからこそ、私たちは変わらない教養を重視します。つまり現実を見渡して、的確に切り取る知のフレームです。疑問があれば検索し、一瞬で「答え」を得られる時代です。でも飛び交う健康情報の中で、何が正しくて何が間違いか、判断するのが大変です。そんな今、的確に情報を読み解き、納得いくまで考えて消化し、自分の言葉でわかりやすく伝える、そんな基本に戻ることが大事だとみな気づき始めているのです。
健康情報学はまだ新しい分野ですが、ここには、いろんな経験の掛け算で生まれる知があります。たくさん試行錯誤して、たくさん問いかけてください。4年間一緒に学んでみませんか。
健康開発学科の特徴は「健康情報学専攻」「検査技術科学専攻」「口腔保健科学専攻」の3つの専攻から構成されていることです。各専攻により健康へのアプローチ方法は異なりますが、情報を読み解き、臨床検査データを解析し、歯・口腔の健康を考えることによって人々の健康向上の総合的な推進を図っています。今の日本は少子高齢化・人口減少に加え、グローバル化が急速に進んでいます。受験生の皆さんも健康開発学科で様々な健康問題に取り組み、一緒に活動することによって、健康を創造してみませんか。
「保健・医療で人々に貢献する」ということは、国家資格をとって医療現場で働くことだけと思い込んでいませんか。健康情報学専攻は、学びの柱を「健康と情報」とし、「生命科学」「社会科学」「情報科学」の3領域からアプローチすることで人々の健康をサポートするための知識とそれを支える教養を幅広く学びます。情報を正しく収集し、解釈して広く発信していくことを目指します。4年間の学習を通して、健康関連分野はもちろん、情報化社会の中で激しく変化する現代社会に柔軟に対応できる普遍的な力を身につけます。そして、卒業後は様々な分野で活躍します。
※2025年度入学生より、養護教諭一種免許状は取得できなくなります。