現代の日本では、少子高齢化の進展に伴い、子どもをとりまく環境が大きく変化してきています。保育者も、さまざまな問題や困難を持つ子どもや家庭の個別性の高い課題に直面することがこれまで以上に多くなってきました。
こうした状況のなかで子どもの発達を確実に保障していくためには、教育学・保育学の知識や技能だけでなく、子どもに関わる福祉職・福祉機関との連携を実践するための知識や技能を習得しておくことが必要になってきています。
さらに、個々の子どもが抱える課題を解決に導くだけではなく、地域社会そのものの課題を把握し、望ましい子どもの成育環境を新たに創造していくことも、保育者に求められてきています。
福祉子ども学専攻では、こうした変化の激しい時代にあって、子ども支援の中核を担う人材を育てます。そのために、社会福祉の基盤科目に加え、幼稚園教諭と保育士に必要な科目を配置しています。また、教育・保育実習を通して実践力を身につけます。これらの学びを通して、社会福祉の素養のある子ども支援のスペシャリスト育成を目指します。
福祉子ども学専攻では、就学前の子どものみならず、18歳未満の児童に関する諸領域で活躍する子ども支援のスペシャリストを育成しています。保育者は、子ども支援の多様な現場で、個や場に応じた教育・保育活動を実践する力が必要です。また、実践力を発揮するためには、子どもたちを取り巻く良質な成育環境を構築する力、地域社会に働きかける力も必要です。さらには、保護者からの相談にこたえる力も求められます。福祉子ども学専攻では、教育・保育活動、環境構築、相談支援の3つの柱について知識と実践力の修得を目指した教育プログラムを用意しています。福祉子ども学専攻は、少人数で和気あいあいとした雰囲気です。どうぞ真剣に積極的に、そして楽しく学んでください。教員一同、皆さんの志と夢の実現を全力で応援します。
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