本専攻は、医療現場等における臨床検査の責任と役割を理解し、日々進歩する高度先端的な技術に対応できる臨床検査技師の育成を目指しています。
現在の臨床検査は、病院での疾病診断の補助のみならず、病気の早期発見や再発予防など予防医学の観点からも重要な役割を果たすようになっています。そのため臨床検査技師の活躍の場は、病院のみならず検査センターや健診センター、保健所、治験関連企業などにも拡がっています。
そこで、本専攻では、
①広い視野をもった豊かな人間性を備え、人間の尊厳を核とした医療人にふさわしい倫理観
②臨床検査に必要となる基礎知識と技術を体系的に修得し、それを基盤として検査データを科学的に捉え、主体性をもって理論的かつ総合的に解析できる能力
③臨床検査技師の使命と役割を理解し、多様な人々と連携して医療に貢献できる能力
④グローバルな視点に立って人々の健康を捉え、検査技術を駆使して持続的に社会へ貢献できる能力
の4つの能力をもち、地域に貢献できる臨床検査技師の育成を目指しています。
健康開発学科の特徴は「健康情報学専攻」「検査技術科学専攻」「口腔保健科学専攻」の3つの専攻から構成されていることです。各専攻により健康へのアプローチ方法は異なりますが、情報を読み解き、臨床検査データを解析し、歯・口腔の健康を考えることによって人々の健康向上の総合的な推進を図っています。今の日本は少子高齢化・人口減少に加え、グローバル化が急速に進んでいます。受験生の皆さんも健康開発学科で様々な健康問題に取り組み、一緒に活動することによって、健康を創造してみませんか。
臨床検査は体で起きる変化を様々な手法で捉えることができます。血液や尿の細胞や成分、手術で摘出された臓器や細胞、心電図や超音波の波形や画像、細菌やウイルスなど検査対象は多種多様です。学問領域としても広大な臨床検査学の学びは自身の財産となることはもちろん、疾患の診断や治療、健康維持や増進のために役立てられ、誰かの未来に貢献することができます。学びを生かす場は病院での検査にとどまらず、健診センターや企業、大学院進学による研究等多岐にわたります。さらに今後は、地域医療にも臨床検査技師の参画が期待されており、本学で多職種連携(IPW)を学んだ皆さんがその先駆者になるかもしれません。埼玉県立大学で多くの友人や教員と出会い、たくさんのチャレンジを通して、自分と誰かの未来に生かせる臨床検査を学び、研究しませんか。